ブランジスタ<6176> 18 年 9 月期はゲーム事業における広告宣伝費の増加により減益となる見通し

2018/01/30

インターネットを使った企業プロモーション支援を行い、「電子雑誌」が主力事業
18 年 9 月期はゲーム事業における広告宣伝費の増加により減益となる見通し

業種:サービス業
アナリスト:佐々木 加奈

◆ 事業内容
・ブランジスタ(以下、同社)は、インターネットを使った企業プロモーション 支援事業を行っている。提供サービスは、電子雑誌(電子雑誌広告掲載、 電子雑誌制作受託)と、ソリューション(ウェブサイト制作・運営、EC サポ ート、CRM サービス)に区分される。新規事業として、16/9 期から子会社 によるオンラインゲーム事業を開始している。

◆ 17 年 9月期決算の概要
・17/9 期の売上高は前期比 11.9%増の 3,160 百万円、営業利益は同 40.0%減の 301 百万円であった。雑誌広告掲載件数の増加に加え、EC サポートサービスにおける大型クライアントからの受注が貢献したこと等 により増収となった一方、ゲーム事業への投資を拡大したことが主因で 減益となった。営業利益が会社計画の 0 百万円を大きく上回ったのは、 17/9期中に放映予定のテレビCMが年末から年始にかけての実施となり、 広告宣伝費の計上が 18/9 期にずれ込んだためである。

 ◆ 18 年 9月期の業績予想
・18/9期の会社計画は、売上高が前期比4.4%増の3,300百万円、営業損 益が 0 百万円である。電子雑誌の広告掲載料の着実な増加による増収 を見込む一方、17/9 期からずれ込んだテレビ CM の費用やプロモーショ ン費用の増加により営業損益は 0 百万円を計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、前回予想を見直し、会 社予想と同水準を予想する。

◆ 事業戦略と中期業績見通
・電子雑誌の新刊発行を進め、継続的な業績拡大に繋げていく考えであ る。基幹電子雑誌の数は現在の 12 誌から 20~30 誌まで拡大することを 当面の目標としている。ゲーム事業については、引き続き積極的なプロ モーションを実施し、利用者の拡大を図っていく方針である。
・当センターでは、大規模な広告宣伝が一巡する 19/9 期に増益に転じる と予想する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。