ユナイテッド&コレクティブ<3557> 2020 年に首都圏を中心に 200 店体制を目指す

2018/01/19

鶏料理居酒屋「てけてけ」などを運営する外食チェーン
2020 年に首都圏を中心に 200 店体制を目指す

業種:小売業
アナリスト:大間知淳

1.会社概要
・ユナイテッド&コレクティブ(以下、同社)は、鶏料理居酒屋「てけてけ」な どの居酒屋業態と、ハンバーガーカフェ「the 3rd Burger」のファーストフー ド業態を運営する独立系の外食チェーンである。
・店内で食材の仕込みから最終調理までを行う In Store Preparation を経 営戦略としていることが差別化要因となっており、中心業態である「てけ てけ」は多店舗化による成長段階に入っている。

2.財務面の分析
・12/2 期~17/2 期の期間では、店舗数の拡大や、売上総利益率の改善な どにより、売上高は年平均 21.7%、経常利益は同 32.7%増加した。
・小規模ではあるが、成長性の観点で他社に比べ魅力的な水準にある。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、経営戦略の中核である In Store Preparation に対して地道に取り組む姿勢にある。

4.経営戦略の分析
・同社は、居酒屋業態に加えて、ファーストフード業態の店舗増強にも乗り 出すことで、20 年までに首都圏を中心に総店舗数 200 店(17/2 期末 54 店)の達成を目指す中期目標を発表している。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、新規出店が会社計画よ りも遅れていることを考慮し、18/2 期は会社計画をやや下回る前期比 24.9%増収、13.2%営業増益を予想している。19/2 期以降は、出店の拡 大が順調に進むと想定し、19/2 期は前期比 38.5%営業増益、20/2 期は 同 35.8%営業増益と、大幅増益が続くと想定している。
・当センターは、同社が目指す 20 年時点での店舗数 200 店の達成は困難 であると予想している。目標達成のためには、the 3rd Burgerの店舗開発力 の強化が重要と考えており、その動向を注意深く見守るつもりである。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。