ヴィスコ・テクノロジーズ<6698> 独自の特許技術である「超深度カメラ」でビジネスチャンスを拡げている
2017/12/25
筐体型画像処理検査装置の開発、製造及び販売を手掛けている
独自の特許技術である「超深度カメラ」でビジネスチャンスを拡げている
業種:電気機器
アナリスト:松尾 十作
◆ 筐体型画像処理検査装置のファブレスメーカー
・ヴィスコ・テクノロジーズ(以下、同社)は、筐体型画像処理検査装置を開発、 製造及び販売をしている。画像処理検査装置とは、装置本体と画像処理ソ フトウェアが一体化したものを指す。FA(ファクトリーオートメーション)向け画 像システムとも呼ばれ、工場での人件費の抑制や製品品質の安定化のた め、画像処理検査装置の導入が進みつつある。
画像処理検査装置本体及びソフトウェアは同社が開発しているが、画像処 理検査装置を構成するモジュール(部品)の製造は電子部品メーカーに委 託している。委託した部品を購入し、製品の組立て、オペレーティングシス テム及びソフトウェアを筐体にセットアップする作業を組立会社に委託して いる。所謂、同社はファブレスメーカーである。
同社の主要取引先は半導体業界及び電子部品業界である。検査対象物、 検査内容、検査条件、処理速度、設置条件等、顧客の検査ニーズに応じた 最適なシステムの提案及びアドバイスを行っている。17/3期における売上高 構成比は、コネクタ向け62%、半導体向け9%、コネクタを除く電子部品向け 4%、その他 25%となっている。顧客別では日本航空電子(6807 東証一部) 向け売上高が 14.6%を占めている。
画像処理検査装置事業の単一セグメントだが、仕向け地別外部顧客向け 売上高を公表している(図表1)。17/3期の国内売上高の構成比は72.7%で ある。
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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。