IRジャパンH<6035> ガバナンス対応コンサル、投資銀行業務の拡大で、18年3月期も堅調に推移

2017/11/24

投資家や株主とのリレーション構築に特化したコンサルティング企業
ガバナンス対応コンサル、投資銀行業務の拡大で、18年3月期も堅調に推移

業種:サービス業
アナリスト:難波剛

◆ IR・SRサービスに特化したコンサルティングファーム
・ アイ・アールジャパンホールディングス(以下、同社)は、傘下にIR(Investor Relations)、SR(Shareholder Relations) 関連サービスを中心として提供する日本最大のIR 専門コンサルティングファームであるアイ・アールジャパンを有する持株会社である。

183月期上期はIRSRコンサルティングが好調
・18/3期の第2四半期累計期間の連結業績は、売上高2,262百万円(前年同期比8.5%増)、営業利益800百万円(同14.4%増)、経常利益801百万円(同14.6%増)、当期純利益540百万円(同26.4%増)と堅調に推移した。
・コーポレートガバナンス・コード対応に加え、投資銀行業務のM&A関連が本格的に寄与し始めたことで、IR・SRコンサルティングが前年同期比13.6%増の1,837百万円と他のサービスの落ち込みを補った。

183月期業績予想
・同社は、18/3期について、売上高4,100百万円(前期比6.9%増)、営業利益1,100百万円(同8.9%増)、経常利益1,100百万円(同9.0%増)、当期純利益725百万円(同4.3%増)と期首計画を据え置いた。堅調な上期業績を受けて、中間配当を25円へ増配した。
・証券リサーチセンターでは、売上高4,169百万円(前期比8.7%増)、営業利益1,144百万円(同13.2%増)と予想を据え置いた。SRコンサルティング、取締役会評価を中心にガバナンス関連コンサルティング、投資銀行業務等が好調に推移すると予想する。

◆ 投資に際しての留意点
・同社の事業は株主総会に関連するものが多く、第1四半期で、年間営業利益の半分弱を計上する。このため、第1四半期の業績動向が、年間の業績、および株価に大きな影響をおよぼす可能性がある。

>>続きはこちら(2.02 MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。