PR TIMES<3922> 上期は計画を上回り、過去最高益を更新中

2017/11/21

プレスリリースの新しいカタチを模索するプレスリリース配信サービス企業
上期は計画を上回り、過去最高益を更新中

業種:情報・通信業
アナリスト:難波剛

◆ 企業と生活者をニュースでつなぐプラットフォーム事業が柱
・PR TIMES(以下、同社)は、プレスリリース配信代行を展開する PR サ ポート企業である。

◆ 18 年 2月期上期実績と業績予想
・18/2期第2四半期累計期間の連結業績は、売上高804百万円(前年同 期比 24.8%増)、営業利益 179 百万円(同 40.1%増)と、半期ベースで過 去最高益を更新した。一方で、18/2 期通期業績予想については、売上 高1,690百万円(前期比24.7%増)、営業利益350百万円(同39.5%増) を据え置いた。
・証券リサーチセンターも、売上高 1,703 百万円(前期比 25.7%増)、営業 利益 361 百万円(同 43.7%増)という予想を据え置いた。18/2 期末の利 用顧客数は、前期末比 5,708 社増の 22,226 社を予想する。中小企業ま で対象顧客を広げる方針であるため、1 社当たりの単価は緩やかに下落 すると予想するが、利用企業の増加がこれを補うと見ている。
・19/2 期、20/2 期については、足元の顧客層の拡大ペースが継続する前 提で、増収率は 23.0%、22.9%を見込む。増員、積極的な広告宣伝の投 入は続くものの、営業利益率の更なる改善が可能であり、営業増益率は、 それぞれ 31.6%、28.9%を予想する。

 ◆ 中期経営計画
・同社は、21/2 期に営業利益 10 億円を目標とする中期経営計画を昨年 発表している。3 つの方針を軸に業績拡大を見込むものの、詳細につい ての開示は十分ではないため、今後の詳細発表が期待される。

 ◆ 投資に際しての留意点
・同社は、総合 PR 事業を展開するベクトル(6058 東証一部)の子会 社だが、親会社の方針が同社の少数株主の利益と相反する可能性があ る。また、主要株主の売り出しリスク等にも留意が必要である。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。