ソーシャルワイヤー<3929> AI 活用によるプレスリリース配信代行の効率改善で今期予想を大幅上方修正

2017/11/17

プレスリリース配信代行サービスとレンタルオフィスが二本柱の BPO 事業
AI 活用によるプレスリリース配信代行の効率改善で今期予想を大幅上方修正

業種:情報・通信業
アナリスト:難波剛

◆ プレスリリース配信代行・クリッピングとレンタルオフィスが柱
・ソーシャルワイヤー(以下、同社)は、法人を対象顧客として、プレスリリー ス配信代行・記事クリッピング等のニュースワイヤー事業、レンタルオフィ スを展開するインキュベーション事業、翻訳サービスを展開する BPO 企 業である。

◆ 18 年 3月期上期の概要
・18/3 期第 2 四半期累計期間の連結業績は、売上高 1,372 百万円(前年 同期比17.7%増)、営業利益178百万円(同67.3%増)となった。ニュース ワイヤー事業は同17.4%増収、インキュベーション事業は同18.1%増収と なり、営業利益は、ニュースワイヤー事業が同 67.4%の増益と大きく寄与 した。

 ◆ 18 年 3月期業績予想
・同社は、18/3 期業績予想を上方修正し、売上高 2,780 百万円(前期比 15.9%増)、営業利益 350 百万円(同 58.4%増)と発表した。
・証券リサーチセンターも業績予想を上方修正し、売上高 2,807 百万円 (前期比17.1%増)、営業利益 362 百万円(同 63.8%増)とした。第2四 半期末の未使用チケット枚数は、過去最高の 8,523 枚であり、チケット利 用が進むことで、18/3 期の従量配信数を同 14%増と想定した。

◆ 投資に際しての留意点
・同社は 16 年 10 月の価格改定の影響で一時的な需要減を招き、結果と して業績予想の下方修正を余儀なくされたため、価格改定のタイミング については今後も注意を要する。
・同社は過去 2 期間フリー・キャッシュ・フローがマイナスにもかかわらず、 配当性向3 割を目標とする配当を行っている。同社のインキュベーション 事業における敷金やニュースリリース事業での発行保証金等の差し入れ 等、現金が必要となる機会が多いため、成長性への足枷になる可能性 がある。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。