一蔵 <6186> 18 年 3 月期は再度 10%台の営業増益を目指す展開を予想

2017/10/10

「ハレの日」を演出する和装事業とウエディング事業を展開
18 年 3 月期は再度 10%台の営業増益を目指す展開を予想

業種:サービス業
アナリスト:藤野敬太

◆ 会社概要
・一蔵(以下、同社)は、和装事業とウエディング事業の 2 つの事業を展開 している。和装事業は、業界の商習慣を打破した買い取り仕入を特徴と し、適正価格での商品提供により成長してきた。ウエディング事業では、 本物志向の施設を特徴とするゲストハウスを運営している。

◆ 17 年 3 月期決算
・17/3 期決算は、売上高 15,494 百万円(前期比 10.6%増)、営業利益 1,035 百万円(同 0.2%減)で、期初会社計画を下回った(17/3 期より連結 決算での開示のため、前期比は 16/3 期単体決算の数値との比較)。
・和装事業の受注好調で、期中に上方修正となったが、2年先となる19年 1 月の成人式向けの受注割合が増加した結果、期中の売上計上に至ら ず、下方修正となった。また、ウエディング事業は、既存 3 施設の高稼働 状況が続き、施行組数が微増となったが、施行規模が小さくなり施行単 価は低下した。

◆ 18 年 3 月期業績予想
・18/3 期業績について、同社は売上高 16,791 百万円(前期比 8.4%増)、 営業利益 1,152 百万円(同 11.2%増)を予想している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、18/3 期の業績予想を、 売上高16,739百万円(前回16,985百万円)、営業利益1,162百万円(同 1,454 百万円)へ引き下げた。売上高は微調整に留めたが、和装事業で の催事販売費用や広告宣伝費の増加や、ウエディング事業の施設リニュ ーアルオープンの費用を織り込んだ。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、19/3 期以降、年 8~9%の増収が続くが、ウエディング事 業で 18 年中に開設予定の沖縄の新施設に伴う費用増を織り込み、20/3 期の売上高営業利益率は6.7%と、現 行水準より低下すると予想した。
・和装事業の成長のほか、ウエディング事業での現在建設中の沖縄の新 施設の開設に向けた進捗に注目している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。