WASHハウス <6537> FC 店舗の出店数増加により業績拡大基調が続く

2017/09/19

コインランドリー「WASH ハウス」を九州地区中心に展開
FC 店舗の出店数増加により業績拡大基調が続く

業種:サービス業
アナリスト:佐々木加奈

1.会社概要
・WASHハウス(以下、同社)は、コインランドリー「WASHハウス」のチェ ーン本部としてフランチャイズ(以下、FC)システムをオーナーに提供す るFC事業及び、提供したFC店舗の運営・管理を行う店舗管理事業、直 営店舗の運営等を行う直営事業その他を手掛けている。
・店舗は九州地区を中心に展開しており、17 年 6 月末時点の店舗数は FC406 店、直営 25 店である。

2.財務面の分析
・FC 店舗の新規出店数が毎期増加しており、それに伴い業績は拡大基 調にある。同社は業績数値を公表している 11/12 期から増収を維持して おり、16/12 期の売上高は前期比 52.1%増の 3,118 百万円であった。 17/12 期の会社計画は、36.6%増収、27.2%営業増益である。
・他社との財務指標比較では、収益性及び成長性の各数値において他 社を大幅に上回っており、特に経常利益の成長率は高い水準にある。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、全店舗一括管理運営方式による店舗クオリ ティの統一を実現し、加盟店の満足度が高い独自の FC ビジネスを展開 していることにある。結果として、過去15年で業績不振による撤退店舗は 1 店舗もなく、順調な業績拡大につなげている。

4.経営戦略の分析
・同社は持続的な成長のために、出店エリアの拡大、関連事業及び周 辺事業への進出などに注力している。新たに展開する地区では、直 営店舗で地域の特性や利用状況などを調査・確認した後に、FC によ る多店舗展開を進める方針である。
・関連事業として、洗剤の内製化による原価率の改善に取り組んでおり、 18/12 期以降の生産開始を視野に入れている。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、同社の店舗数拡大余地は大きいと考え ており、19/12 期まで増収増益が続くと予想している。
・洗剤の内製化による原価率の改善や、その他周辺事業への進出にも 注目していきたい。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。