Orchestra Holdings<6533> 占いを中心とするネイティブアプリの制作・運用などを行うライフテクノロジー事業を手掛ける
運用型広告サービスなどを提供するデジタルマーケティング事業、占いを中心とす
るネイティブアプリの制作・運用などを行うライフテクノロジー事業を手掛ける
業種:サービス業
アナリスト:佐々木加奈
1.会社概要
・Orchestra Holdings(オーケストラホールディングス、以下、同社)は、7月3日に持株会社体制へ移行し、同日付で社名をデジタルアイデンティティから変更した。主な事業内容はデジタルマーケティング事業及びライフテクノロジー事業である。
・主力のデジタルマーケティング事業では、運用型広告サービス、SEOコンサルティングサービス、クリエイティブサービスなどを提供している。
2.財務面の分析
・デジタルマーケティング事業が牽引役となり、業績は拡大基調にある。17/12期の会社計画は23.5%増収、19.0%営業増益と、売上高、営業利益とも過去最高を見込んでいる。
・他社との財務指標比較では、収益性、成長性の各数値において他社を上回っており、特に経常利益の成長率は高い水準にある。
3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、アイデンティティ設計という独自の手法や4レイヤー運用体制を活かし、クライアントのニーズを満たす広告運用サービスを提供していることなどにある。結果として新規クライアント数、既存クライアントとの継続取引とも順調に増加し、業績拡大につながっている。
4.経営戦略の分析
・同社では、デジタルマーケティング事業、ライフテクノロジー事業に新規事業を加えて継続的な成長を目指すとしており、新規事業への積極的な投資やM&Aの実施も視野に入れている。
・持株会社体制へ移行した目的は、各事業の機動的な運営をすること、M&Aや新規事業創出に戦略的・機動的に対応することなどである。
5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、市場拡大を追い風とした運用型広告の伸びが当面の業績拡大に寄与すると考えており、19/12期まで増収増益が続くと予想する。
・中期的にはライフテクノロジー事業の収益拡大、M&Aの活用や新規事業の創出に注目していきたい。