三機サービス<6044> 自社エンジニアの有効活用により長期的な収益性の改善が期待できる
大型空調機器の保守と外食・小売店舗や施設のトータルメンテナンスを手掛ける
自社エンジニアの有効活用により長期的な収益性の改善が期待できる
業種:サービス業
アナリスト:大間知 淳
◆ 大型空調機器の保守と外食・小売店舗等の一括保守を兼営
・三機サービス(以下、同社)は、パナソニックグループ製の大型空調機器 の保守(空調機器メンテナンス事業)と、外食・小売店舗や各種施設等で 使用される、空調、厨房、給排水、電気などの各種設備の一括保守(トー タルメンテナンス事業)を兼営する独立系のサービス企業である。
◆ 17 年 5 月期決算は 33%増収、37%営業増益
・17/5 期決算は、32.6%増収、36.7%営業増益であった。空調機器メンテ ナンス事業は計画並の一桁増益にとどまったものの、大口案件が寄与し たトータルメンテナンス事業が計画を大幅に上回る急成長を果たしたた め、全体でも会社計画を上回る好決算となった。
◆ 18 年 5 月期の会社計画は 14%増収 17%営業増益
・18/5 期について同社は、16 年 10 月に始まった大口案件が通期で貢献 することなどから、13.9%増収、16.9%営業増益を計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、17/5 期実績が従来想定を 下回った空調機器メンテナンス事業を中心に 18/5 期の業績予想を見直 し、売上高は9,780百万円→9,682百万円(前期比10.3%増)に、営業利 益は 695 百万円→641 百万円(同 19.0%増)にやや減額した。
◆ 自社エンジニアの有効活用による収益性の改善が続く
・同社は 18/5 期より両事業に分かれていた自社のメンテナンス技術者の 組織を統合し、内製率の向上による収益性の改善に取り組み始めた。当 センターは、トータルメンテナンス事業が 17/5 期よりスケールメリットを発 揮する局面に入ったと判断しているが、今後の内製化の推進も踏まえ、 収益性の改善が長期的に継続すると予想している。