エムケイシステム<3910> 18 年 3 月期もクラウドサービスが利益成長を牽引する構造は変わらず

2017/08/25

社会保険労務士事務所向け業務支援システムを ASP(クラウド)で提供する企業
18 年 3 月期もクラウドサービスが利益成長を牽引する構造は変わらず

業種:情報・通信業
アナリスト:藤野敬太

◆ 会社概要
・エムケイシステム(以下、同社)は、社会保険労務士(以下、社労士)事務 所等を主な顧客として、社会保険や労働保険、雇用保険における申請 手続き業務を支援するシステムを、月額課金の ASP(クラウド)サービスと して提供している企業である。

 ◆ 17 年 3 月期決算
・17/3 期決算は、売上高 1,600 百万円(前期比 62.0%増)、営業利益 414 百万円(同 30.0%増)となった(17/3 期より連結決算開始のため、前期比 は 16/3 期単体業績との比較)。売上高、利益とも、連結決算移行後の会 社計画を上回った。従来からの社労夢事業で主力のクラウドサービスの 契約の積み上がりが業績を牽引した。

◆ 18 年 3 月期業績予想
・18/3 期の業績について、同社は売上高 2,015 百万円(前期比 25.9%増)、 営業利益 457 百万円(同 10.4%増)を計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、18/3 期の業績予想を、 売上高 2,005 百万円(同 25.3%増)、営業利益 462 百万円(同 11.5%増) とした。社労夢事業のクラウドサービスが引き続き利益成長を牽引すると 想定した。新たに CuBe 事業を担う連結子会社は 18/3 期より通期寄与と なることで増収を牽引するが、元々利益率が低いことと、開発投資の費 用増により、全体の売上高営業利益率を押し下げるものと予想した。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、19/3期以降は、クラウドサービスでの多数の解約がない ことを前提に、社労夢事業で年率 11~13%の増収が続くものとした。 CuBe 事業については利益率改善を予想するが、元々低利益率というこ ともあり、同事業の売上構成比の上昇により、20/3 期まで全体の売上高 営業利益率は緩やかに低下するものと予想した。
・中期的には、一般企業向けサービスの拡販と、CuBe 事業の成長に注目 する。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。