コラボス<3908> 18 年3 月期は開発投資増で増益率は鈍るが、主力サービスの安定成長は持続

2017/08/21

コールセンター向けクラウドソリューションのフロントランナー
18 年3 月期は開発投資増で増益率は鈍るが、主力サービスの安定成長は持続

業種:情報・通信業
アナリスト:藤野敬太

◆ 会社概要
・コラボス(以下、同社)は、コールセンターを自社運営する企業に対し、音声ソリューションやCRM アプリケーションをクラウドサービスとして提供する。当該分野への参入は早く、先行者メリットを享受してトップシェアを持つフロントランナーである。

◆ 17 年3 月期決算
・17/3 期決算は、売上高1,814 百万円(前期比9.2%増)、営業利益292 百万円(同16.6%増)で、期初会社計画に対する達成率は、売上高が99.2%、営業利益が104.6%となった。主要サービスにおいて利用席数及び、ID 数が増加したことによる増収と、設備や外部リソースの効率化による売上総利益率改善により、過去最高の営業利益となった。

◆ 18 年3 月期業績予想
・18/3 期業績について、同社は売上高2,020 百万円(前期比11.3%増)、営業利益300 百万円(同2.4%増)を予想している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、18/3 期の業績予想を、売上高2,017 百万円、営業利益304 百万円と、会社計画とほぼ同水準を予想している。主力の@nyplace の増収が牽引する展開が続くものとした。一方、増収と売上総利益率の改善による増益効果では、開発投資やオフィス移転による費用増を吸収しきれないと予想した。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、19/3 期以降、年9~10%の増収が続くが、売上総利益率はほぼ横ばいで推移し、売上高営業利益率も18/3 期と同じ15%台で推移すると予想している。
・既存事業の深掘りのほか、新規事業のための他社との連携・業務提携を行っており、それらの成果に注目をしておきたい。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。