ファンデリー<3137> 18年3月期の売上高を慎重に見たが、利益は会社計画の達成は可能と予想

2017/08/18

栄養士によるカウンセリングを特徴とするカタログ主体の健康食宅配会社
18年3月期の売上高を慎重に見たが、利益は会社計画の達成は可能と予想

業種:小売業
アナリスト:藤野敬太

◆ 会社概要
・ファンデリー(以下、同社)の中核事業は、医療機関等で配布されるカタログからの注文を主体に健康食の宅配を行うMFD(Medical Food Delivery)事業である。カタログを配布してくれる紹介ネットワークのほか、栄養士によるカウンセリングをセットにした、高収益のビジネスモデルを特徴としている。

◆ 17年3月期決算
・17/3期決算は、売上高3,227百万円(前期比7.0%増)、営業利益608百万円(同21.4%増)で、期初会社計画に対する達成率は、売上高が93.1%、営業利益が107.2%となった。会員数の増加と定期コースの売上比率の上昇が増収を牽引したが、紹介ネットワーク(医療機関等のカタログの配布場所)との関係強化が後手に回ったことが売上高の計画未達につながった。

◆ 18年3月期業績予想
・18/3期業績について、同社は売上高3,640百万円(前期比12.8%増)、営業利益681百万円(同12.1%増)と計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、18/3期の業績を、売上高3,629百万円(同12.5%増)、営業利益690百万円(同13.5%増)と予想した。紹介ネットワークの拡大ペースを慎重に見て前回より売上高予想を引き下げた。それでも、会員数の増加が増収増益を牽引するという見方は変えず、会社計画を若干上回る営業利益が確保されると予想した。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、19/3期以降、年11~12%の増収が続き、営業利益率も緩やかに改善し、20/3期には19.5%に達すると予想した。MFD事業での紹介ネットワークの拡大とそれに伴う会員数の増加ペースのほか、17/3期に開始された新ブランド「medical + mealtime」の動向に注目する。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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