レントラックス<6045> クローズド型のパートナーサイトの増加に伴い業績を拡大

2017/08/01

インターネット広告市場で成果報酬型の広告サービス事業を展開
クローズド型のパートナーサイトの増加に伴い業績を拡大

業種:情報・通信業
アナリスト:内山和也

◆ 会社の概要
・レントラックス(以下、同社)は、主に成果報酬型広告サービス事業、検索連動型広告代行事業を展開している。
・同社の売上高の9割以上を占める成果報酬型広告サービス事業は、登録サイトを「クローズド型」にすることでサイトの質を担保し、広告主、パートナーサイト双方にとって最大のメリットを提供していることが特徴である。

◆ 財務面の分析
・13/3期の第4四半期以降、パートナーサイト運営者数が急速に増加し、売上高が急拡大した。17/3期の売上高は前期比20.2%増の7,586百万円、営業利益は前期比16.0%増の557百万円となった。

◆ 非財務面の分析
・創業者であり代表取締役の金子氏は自動車の情報サイトを運営するカービューでメディア事業本部長を務め、当該会社の業績拡大に貢献した経歴を持つ。当時の経験や取引先関係が同社の成長の基礎となっている。
・同社は、社員教育や福利厚生制度を充実することを同業他社に対する強みにしており、従業員の成長が同社の業績拡大を支えている。

◆ 経営戦略の分析
・成果報酬型広告サービス事業は、パートナーサイト運営者数の増加と共に売上高、営業利益が拡大していく安定的なビジネスモデルである。
・検索連動型広告代行事業は、成果報酬型広告サービス事業とのシナジーを最大限活用することで、今後も堅調に拡大していくと考えられる。

◆ アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、18/3期もこれまでと同様のペースでパートナーサイト運営者数が増加していくと見込み、売上高が前期比19.3%増の9,047百万円、営業利益は同13.1%増の630百万円と、ほぼ会社予想と同水準になると予想した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。