アーキテクツSJ<6085> 18年3月期は営業黒字回復が目標

2017/07/19

建築家・建設会社・顧客の三位一体の家づくりを支えるネットワーク運営会社
18年3月期は営業黒字回復が目標

業種:サービス
アナリスト:藤野敬太

◆ 建築家設計の良質な住宅を提供する仕組みを有する
・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(以下、同社)は、登録建築家と加盟建設会社の協力のもとで「ASJ建築家ネットワーク」を運営し、富裕層でなくとも建築家の設計による良質な家づくりを可能にする仕組みを構築している。

◆ 17年3月期決算
・17/3期決算は、売上高1,378百万円(前期比7.7%増)、営業利益70百万円の赤字(前期は90百万円の赤字)となった。
・ビジネスモデルの転換期にあたり、想定以上のスタジオ数の減少から売上高は期初計画の約90%に留まったことで、期初に想定していた黒字回復には至らなかった。

◆ 18年3月期業績予想
・18/3期業績について、同社は、売上高1,379百万円(前期比0.1%増)、営業利益2百万円(前期は70百万円の赤字)と、黒字転換を目指す。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、18/3期の業績予想を、売上高1,399百万円(前期比1.5%増)、営業利益16百万円(前期は70百万円の赤字)へ下方修正した。修正後の予想は会社計画を若干上回る水準である。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、スタジオの疲弊等の問題に直面した同社が現在行っているビジネスモデルの転換の成否に着目している。当面は新旧ビジネスモデルの併存が続くと考えられるため、本格的に増収増益基調を取り戻すのは20/3期以降と予想される。ビジネスモデルの転換と増収増益基調の回復が成されれば、売上高営業利益率は19/3期に3.0%、20/3期には9.4%まで回復することも可能と予想する。

>>続きはこちら(1.33 MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。