ショーケースTV<3909> 17 年 12 月期は事業領域拡大の本格化の進捗に着目

2017/05/08

顧客企業の Web サイトの成約率を高める「おもてなし」の機能を提供
17 年 12 月期は事業領域拡大の本格化の進捗に着目

業種:情報・通信業
アナリスト:藤野敬太

◆ 会社概要
・ショーケース・ティービー(以下、同社)は、B to C 向けの Web サイトを運 営する顧客企業に対し、その Web サイトを訪れたユーザーが、ストレスな く購入や契約などの成約に至るようにする各種サービス(「おもてなし」の 機能)を提供する事業を展開している。既存の Web サイト最適化のサー ビスを中核として、周辺分野への領域拡大を志向している。

◆ 16 年 12 月期決算
・16/12 期決算は、売上高 1,375 百万円(前期比 11.2%増)、営業利益 331 百万円(同8.7%増)となった。期初計画に対し、売上高(1,500百万円)は 下回ったものの、営業利益(315 百万円)は上回った。
・主力の e マーケティング事業は、顧客数増加と顧客単価上昇で増収増 益が継続した。Web ソリューション事業は、一部サービスの伸び悩みやサ ービス終了で減収となったが、のれん償却費の剥落等で黒字化した。

◆ 17 年 12 月期業績予想
・17/12期通期について、同社は売上高1,802百万円(前期比31.1%増)、 営業利益 400 百万円(同 20.6%増)と予想している。
・証券リサーチセンターでは、17/12 期の業績予想を、売上高 1,811 百万 円(前期比31.7%増)、営業利益411百万円(同23.8%増)と微修正した。 主力の e マーケティング事業での既存ビジネスの積み上がりが続いた上 で、セキュリティ分野のサービスが上乗せされると予想した。

◆ 今後の注目点
・18/12 期以降は高収益の e マーケティング事業が年 16~20%程度の増 収で全体の成長を牽引し、人件費等の費用増をカバーして 22%台の売 上高営業利益率が維持されると予想する。
・同社はストックビジネスである既存事業の積み上げに加え、事業領域の 拡大を積極的に進める方針である。特に、e マーケティング事業でのデ ータマーケティング分野への拡大と、Fintech 分野を中心とした新規分野 への展開に注力する意向であり、その進捗に着目していきたい。

 

>>続きはこちら(2.16 MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

このページのトップへ