GMOリサーチ<3695> 成長余地の大きいアジア展開やマーティング領域への参入により成長加速を目指す

2017/05/02

最大規模のクラウドパネルや業界標準プラットフォームを提供するネットリサーチ専業会社
成長余地の大きいアジア展開やマーティング領域への参入により成長加速を目指す

業種:サービス業
アナリスト:柴田 郁夫

1.会社概要
・GMOリサーチ(以下、同社)は、調査会社等のプロフェッショナルを主要 顧客とするネットリサーチ専業会社である。
・会員保有企業(媒体)とのシステム連携によるクラウドパネルやインターネ ット上で調査のすべてを完結できるプラットフォームに特徴がある。

2.財務面の分析
・16/12期決算は、売上高が3,091百万円(前期比14.4%増)、営業利益が 285 百万円(同 76.7%増)と増収及び大幅な営業増益となった。特に、原 価率の低い D.I.Y(セルフ型)サービスが業績の伸びに寄与した。
・17/12 期の業績予想について同社は、売上高を 3,490 百万円(前期比 12.9%増)、営業利益を 325 百万円(同 13.7%増)と、引き続き増収増益 を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、外部要因(ネットリサーチ 需要の拡大)や内部要因(クラウドパネルの拡大や D.I.Y サービスの伸 長等)により、同社の業績予想の達成は可能であると判断している。

3.非財務面の分析
・同社の価値創造の源泉は、GMOインターネットグループに属しているこ とによるインフラ面の知見や信頼、ブランド力をベースとして、独自の事 業モデル(クラウドパネルやプラットフォーム)を確立したところにある。

4.経営戦略
・同社の成長戦略の軸は、1)国内での成長、2)海外への展開、3)リサー チを超えたマーケティング領域への参入の大きく 3 つである。
・最先端のインターネット技術を駆使したマーケティング・ソリューション・プ ラットフォームを普及させることで、世界規模での成長加速を目指す。

5.アナリストの評価
・当センターでは 19/12 期までの成長率として、売上高を年率 16.6%、営 業利益を同 24.5%と予想する。注力する D.I.Y サービスの伸長による営 業利益率の上昇を見込んでいる。
・成長余地の大きいアジア展開が想定を上回るペースで拡大することや M&A を含めた他社との提携、マーケティング領域への参入等が業績の 上振れ要因となる可能性にも注意する必要がある。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。