プラッツ<7813> 17 年 6 月期上期業績は伸び悩むものの通期の会社計画は据え置き

2017/04/11

「低価格」と「高品質・高機能」両立でシェアを拡大してきた介護用電動ベッドメーカー
17 年 6 月期上期業績は伸び悩むものの通期の会社計画は据え置き

業種:その他製品
アナリスト:藤野敬太

◆ 会社概要
・プラッツ(以下、同社)は、介護用電動ベッドメーカーである。低価格と高 品質・高機能を両立させた製品を投入することを特徴とし、在宅利用の 介護用電動ベッドのレンタル市場を中心にシェアを拡大してきた。

◆ 17 年 6 月期上期決算
・17/6 期第 2 四半期累計期間(以下、上期)決算は、売上高が 1,815 百万 円(前年同期比 18.2%減)、営業利益が 27 百万円の赤字(前年同期は 42 百万円の黒字)となった。介護保険制度見直し議論の影響により、主 力の福祉用流通市場向けでの需要回復が遅れていることと、新製品の 販売開始が遅延したことが響き伸び悩んだ。

◆ 17 年 6 月期業績予想
・17/6 期業績について、同社は売上高 5,000 百万円(前期比 17.9%増)、 営業利益 340 百万円(同 1,310.8%増)と期初予想を据え置いた。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、17/6 期の業績予想を、 売上高4,710百万円、営業利益314百万円とし、売上高は従来予想を据 え置いたが、利益予想は若干引き上げた。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、18/6期以降、年15~17%の増収により売上総利益率の 改善が続き、19/6 期に営業利益率が 11%台まで上昇すると予想している。 主な注目点は、介護保険制度見直し議論の動向の影響を受ける需要の 回復度合いと、17 年 1 月に発売した新製品「ラフィオ」の販売動向、為 替の変動である。
・計画されていたベトナムの関連会社の統合は仕切り直しとなった。今後 の協議の行方にも注目したい。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。