ムゲンエステート<3299> 17 年 12 月期は投資用不動産販売が牽引し増収増益を見込む

2017/03/31

16 年 12 月期は僅かだが営業・経常利益とも過去最高を更新
17 年 12 月期は投資用不動産販売が牽引し増収増益を見込む

業種:不動産業
アナリスト:副島 久敬

◆ 中古不動産を買い取りバリューアップし、販売する事業を営む
・ムゲンエステート(以下、同社)は、中古不動産を買い取り、バリューア ップを施し、「再生不動産」として、主に一次取得者層には居住用不動 産として、個人投資家、海外投資家には投資用不動産として販売する 不動産売買事業を主力業務としている。

◆ 16 年 12 月期は売上高及び営業・経常利益とも過去最高を更新
・16/12 期決算は、売上高は 57,488 百万円(前期比 25.8%増)、営業利 益は6,310百万円(同3.1%増)、経常利益も5,696 百万円(同2.2%増) となり、過去最高益を更新した。
・過年度の消費税に関して、東京国税局より更正処分を受ける見込みに なったことに伴い、16/12 期決算において販売費及び一般管理費にお ける租税公課が368百万円増加した。また791百万円を過年度消費税 として特別損失に計上した結果、当期純利益は 2,925 百万円(前期比 13.5%減)となった。

◆ 17 年 12 月期も増収増益を見込む
・17/12 期について同社は、売上高 72,175 百円(前期比 25.5%増)、 営業利益 7,191 百万円(同 14.0%増)、経常利益 6,370 百万円(同 11.8%増)を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、16/12 期の業績等を踏 まえ、前回レポート(16年6月発行)の17/12期の業績予想を見直した。 売上高は 71,099 百万円(前期比 23.7%増)、営業利益 7,131 百万円 (同 13.0%増)、経常利益 6,319 百万円(同 10.9%増)を見込んでいる。 また、中期業績予想も上方修正した。

◆ 投資に際しての留意点
・中古不動産流通市場の拡大が見込まれることに加え、同社の施策等 により、当センターは堅調な業績推移を予想している。
・但し、投資用不動産事業のウエイトが高まっていることや事業拡大に伴 い、営業キャッシュ・フローの赤字が 17/12 期以降も続くと当センターで は予想している。金融環境の変化に伴う業績変動のリスクが高まってい ることには引き続き注意が必要である。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。