イード<6038> 17 年 6 月期はネット広告の伸び悩みにより減益となる見通し

2017/03/06

専門性の高いニュース記事を作成して配信するメディアサイトの運営が主力事業
17 年 6 月期はネット広告の伸び悩みにより減益となる見通し

業種:サービス業
アナリスト:佐々木 加奈

◆ 事業内容
・イード(以下、同社)は、専門性の高いニュース記事を作成して配信する Webメディアサイトを運営するCMP事業が主力で、16年12月末現在46 サイトを運営している。その他、リサーチソリューション、EC ソリューション を提供する CMS 事業も手掛けている。

◆ 17 年 6 月期上期決算の概要
・17/6 期第 2 四半期累計期間(以下、上期)の売上高は前年同期比 2.2% 増の 2,204 百万円、営業利益は同 57.0%減の 64 百万円であった。上期 の期初予想に対しても、売上高、営業利益ともに未達であった。
・主力のCMP事業がパフォーマンス広告の減少により伸び悩んだことで 売上高が微増にとどまった。減益幅が大きいのは、利益率の高いネッ ト広告が減収となったことが主因である。

◆ 17 年 6 月期の業績予想
・同社は 17/6 期の計画を減額修正した。修正計画は売上高が前期比 3.7%増の 4,700 百万円(期初予想 5,018 百万円)、営業利益が同 73.8% 減の 80 百万円(同 342 百万円)である。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)の 17/6 期業績予想は前回予 想を見直し、会社計画と同水準とした。CMP 事業の回復は 18/6 期以降 になると見ている。

◆ 事業戦略と中期業績見通し
・同社は今後もM&Aと事業開発によりWebメディアサイト数の増加を 図り、売上拡大に繋げていく考えである。年 10 サイト程度のペー スで増加を進め、20/6期までに100サイトを当面の目標としている。
・成長戦略として海外展開も視野に入れており、自動車やアニメといった 日本が強みを持つ分野のメディア展開を計画している。
・16 年12 月末までに M&A で 38 サイト取得(撤退 7 サイト)、自社開発 17 サイト(撤退 2 サイト)というこれまでの実績を考慮すれば、同社目標であ る年間 10 サイト程度の増加は可能であると考えている。

 

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。