ランドコンピュータ<3924> SI 事業と他社製パッケージ関連事業の拡大により 18 年 3 月期から業績回復へ

2017/02/07

金融系ソフトウェア開発に強みを持つ独立系システムインテグレーター
SI 事業と他社製パッケージ関連事業の拡大により 18 年 3 月期から業績回復へ

業種:情報・通信業
アナリスト:大間知淳

1.会社概要
・ランドコンピュータ(以下、同社)は、直接取引と富士通グループなどの大 手システムインテグレーター(以下、SIer)等を経由した間接取引によって、 金融系を中心としたソフトウェア開発を行うシステムインテグレーション・サ ービス(以下、SI サービス)や、ハードウェアの導入等を行うインフラソリュ ーション・サービス、他社製品を中心としたパッケージソフトに関連する事 業を行うパッケージベース SI・サービス(以下、PSI サービス)を提供する 独立系の SIer である。
・世の中に分散された情報とユーザーをつなぐことにより、顧客である情 報メディアに対しては効率的な集客方法を提供する一方、ユーザーか らは利便性が高く支持されたことで高い成長性を実現してきた。

2.財務面の分析
・11/3 期~16/3 期の決算をみると、システムエンジニア(SE)数の着実な増 加を背景に、売上高は年平均 8.1%増、経常利益は同 9.7%増と堅調な 伸びを見せた。
・他社との比較では、収益性と成長性の観点で魅力的な水準にある。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、真面目で向上心の強い社員気質にある。

4.経営戦略の分析
・主力のSI サービス事業の拡大とPSIサービス事業の強化により、17/3 期 を起点に年率 20%の増益を目指している。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、不採算案件の影響を受け 17/3 期は減益を 見込むものの、大手 SIer との取引拡大と PSI サービスの取り組み強化に より、18/3 期から業績は回復に向かうと予想している。
・同社が提供する3つのサービスは、いずれもフロー型の収入が中心となっ ているため、プロジェクトの納期が集中する第 2 四半期と第 4 四半期に収 益が偏るという季節性があり、注意が必要である。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。