ジェイエスエス<6074> 競争力ある施設運営と拠点数増による成長を目論む

2017/01/27

スイミングスクール等の会員制スポーツクラブの経営を全国展開
競争力ある施設運営と拠点数増による成長を目論む

業種:サービス業
アナリスト:副島 久敬

1.会社概要
・ジェイエスエス(以下、同社)は、スイミングスクール、テニススクール、及び フィットネスクラブ等の会員制スポーツクラブを全国展開しており、スイミン グスクール運営事業が主力となっている。
・同社はスイミングスクールの最大手で 16 年 9 月末の事業所数は 84、会 員数は 104,753 名となっている。

2.事業環境
・家計のスポーツクラブ関連支出は、10 年以降上昇傾向となっている。ま た、国民の健康志向の広がりや20年の東京オリンピック・パラリンピックに 向けてスポーツへの関心の高まりも予想され、スポーツ関連支出は当面 増加基調が続くと考えられる。
・14 年 6 月に介護保険制度が改正され、新たに通所介護のサービスを地 域の実情に応じて見直すことが決定された。介護予防プログラムが民間 のスポーツクラブでも提供されることが見込まれ、新たな中高齢者向けの 市場創出が期待されている。

3.非財務面の分析
・独自の市場分析による営業所開設の意思決定、自社開発で収益性が高 いコンパクトプールを中心とした低コストオペレーション、独自の指導教 程・進級基準、会員の管理手法、創業時から積み上げたプールの設計・ 施工、保守管理のノウハウが同社の知的財産となっている。

4.経営戦略
・従来のコンパクトプール及び大人向けのコンパクトプールの競争力を背 景とした事業所の新設、他社からの営業譲受により、更なる会員数・営業 所の増加を目指している。
・グループ外スクールへの販売を拡大することで、商品売上の増加を目指 している。

5.アナリストの評価
・コンパクトプールを前提とした市場分析による事業所開設、低コストオペ レーション、施設運営、顧客に対するサービス提供をビジネスモデルとし て確立したことは評価できる。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。