CRIミドル<3698> 海外展開と新製品の牽引で、17 年 9 月期以降の成長加速を狙う

2017/01/13

ゲームソフト開発を効率的に行うために欠かせないミドルウェアを提供
海外展開と新製品の牽引で、17 年 9 月期以降の成長加速を狙う

業種:情報・通信業
アナリスト:難波 剛

◆ ゲーム等のアプリケーション開発用ミドルウェアを提供
・CRI・ミドルウェア(以下、同社)は、ゲームや遊技機の開発をスムーズ かつ効率的に行うためのミドルウェア「CRIWARE(シーアールアイウェ ア)」を開発、提供している企業である。

◆ 16 年 9 月期は売上計画未達も利益は超過
・16/9 期の連結業績は、ゲーム分野においてスマートフォン向けの許諾 売上が堅調に推移したことに加え、大口の包括ライセンス契約締結効 果もあり売上高 1,334 百万円(前期比 11.6%増)、営業利益 326 百万円 (同 22.3%増)と好決算であった。
・触覚ミドルウェア「CRI HAPTIX」の契約獲得が遅れた一方、利益率の 高い遊技機のリプレイス需要が想定以上となったため、売上高は計画 未達となったが、営業利益は計画を上回った。

◆ 17 年 9 月期業績予想
・同社は 17/9 期について、海外展開の拡大、新製品の貢献で、売上高 1,720 百万円(前期比 28.9%増)、営業利益 390 百万円(同 19.5%増)と 計画している。
・証券リサーチセンターでは、海外戦略の本格展開初年度である点、同 社の限られた営業リソースの中での複数製品の同時拡大である点を考 慮し、会社計画より保守的な前提で、売上高 1,697 百万円(前期比 27.1%増)、営業利益 393 百万円(同 20.4%増)へ修正した。

◆ 投資に際しての留意点
・同社は、下期に収益が偏重しているため、上期業績は概して弱く見える。 また、大口株主の売却動向、および新株予約権の行使動向によっては 一時的に株式の需給に悪影響を与える可能性がある。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。