PR TIMES<3922> トフォーム事業を展開するプレスリリース配信サービス企業

2016/12/22

プレスリリースの新しいカタチを模索し、企業とメディア、生活者の三者を結ぶプラッ
トフォーム事業を展開するプレスリリース配信サービス企業

業種: 情報・通信業
アナリスト:難波 剛

1.会社の概要
・PR TIMES(以下、同社)は、プレスリリース配信代行を展開する PR サポート企業である。

2.財務面の分析
・同社は、利用企業数を増やしながら、着実に成長してきた。16/2 期まで の 5 期間では、年平均 26.4%増収、32.6%経常増益であった。15/2 期ま では先行投資やマーケティングコストの負担が重かったが、16/2 期には 利用企業の増加による増収効果が大きく、採用による人件費増、広告宣 伝費増をカバーして利益成長は著しいものとなった。
・他社との比較では、収益性、成長性において平均以上の財務指標であ る。特に経常利益率と自己資本利益率の高さが目立つ。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、多くの記者、メディアと繋がることにより生じる ネットワーク外部性、及び、利用企業のプレスリリースを効果的に配信す るシステムにある。

4.経営戦略の分析
・同社は、過度な規模拡大は追わず、効率性を重視している。少数による 事業運営のため、人材の確保が今後の成長の鍵を握っている。中期経 営計画において、顧客単価の上昇と顧客数の増加を求めることで、21/2 期に営業利益 10 億円を目標としている。

5.アナリストの評価
・同社のコア事業であるニュースリリース配信代行サービスは、ニッチ市場 であるものの成長ポテンシャルは大きく、安定した成長が見込まれる。
・同社は 21/2 期に営業利益 10 億円を目標としている。既存サービスに加 え、達成のために新サービス立ち上げによるクロスセルを見込んでおり、 今後具体的な新サービス次第で、評価が大きく変わる可能性がある。

 

  >>続きはこちら(2.74 MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。