エスクローAJ<6093> マイナス金利の恩恵で 17 年 2 月期上期は好調な業績進捗

2016/11/28

「日本版エスクロー」の確立を目指す不動産取引のコーディネーター
マイナス金利の恩恵で 17 年 2 月期上期は好調な業績進捗

業種: サービス業
アナリスト:藤野敬太

◆ 会社概要
・エスクロー・エージェント・ジャパン(以下、同社)は、不動産取引のワンス トップサービス(「日本版エスクロー」)を目指すコーディネーターである。
・金融機関から業務を受託する BPO 事業と、専門家の業務遂行を支援す るエスクローサービス事業により、ワンストップサービスを実現している。

◆ 17 年 2 月期上期決算
・17/2 期第 2 四半期累計期間(以下、上期)決算は、売上高 1,311 百万円 (前年同期比 54.6%増)、営業利益 344 百万円(同 31.0%増)となった。 対期初会社計画の達成率は、売上高は 145.0%、営業利益は 296.6%と なった。
・16 年 2 月以降の日本銀行によるマイナス金利導入で住宅ローンの借換 えが急増し、BPO 事業の受託件数及び取引先、エスクローサービスのシ ステム利用件数が増加し、想定以上の増収増益につながった。

◆ 17 年 2 月期業績予想
・17/2 期業績について、同社は売上高 2,342 百万円(前期比 38.8%増)、 営業利益 534 百万円(同 32.7%増)と予想している。
・証券リサーチセンターでは、17/2 期の業績予想を、売上高 2,403 百万円 (前回 2,104 百万円)、営業利益 571 百万円(同 450 百万円)へ引き上げ た。高利益率のエスクローサービス事業の増収に加え、BPO事業の業務 量増加による業績好調が持続する展開を織り込んだ。

◆ 今後の注目点
・中期業績は、エスクローサービス事業が牽引する形での増収増益が続く ものと予想する。
・17/2 期の好調な業績推移を受け、同社は、18/2 期~20/2 期の「新・中期 三カ年計画」を策定中とした。19/2 期以降の成長ステージに向け、18/2 期までをその準備期間と位置づける方針は変わらないと考えられ、引き 続き、18/2 期までのエスクローサービスの開発動向に注目する。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。