パートナーエージェント<6181 > 着実な成長を目指す既存事業とプラスアルファの新規事業の両輪戦略

2016/09/20

業界平均の 1.5 倍の費用で、3 倍の結果を目指す結婚情報サービス提供企業
着実な成長を目指す既存事業とプラスアルファの新規事業の両輪戦略

業種:サービス業
アナリスト:難波 剛

1.会社概要
・パートナーエージェント(以下、同社)は、同社会員に対して、結婚を目 的とした各種の情報提供、パートナーの紹介、及び出会いの機会の提 供を行う結婚情報サービス企業である。

2.財務面の分析
・11/3 期以降の同社の業績推移をみると、継続して増収を確保しており、 売上高の年平均成長率は 34.0%となっている。また、当期純利益は 13/3 期に赤字計上をしたものの、約 591 倍の大幅増益を達成している。
・営業利益率を他社と比較すると、会費が高く設定されている為、ツヴァイ を上回るものの、コンシェルジュ、店舗の出店等の固定費率が高く、IBJ よりは劣っている。

3.非財務面の分析
・同社は、成婚率の向上に経営資源を集中し成長してきた。高い成婚率 を維持する仕組みが既に構築されており、他社が模倣するにはノウハウ の蓄積、人材育成、これを実現する基幹システムの設計・開発に手間と 時間がかかる為、差別化は当面優位に働くと考える。

4.経営戦略の分析
・サービス品質面で差別化を図り、業績を伸ばしている点は評価できる。 ただし、パートナーエージェント事業の収益の方向性で全体の収益が決 まる為、新規事業による第二の柱の早急な育成が必要であろう。

5.アナリストの評価
・パートナーエージェント事業は他社からシェアを奪うことで安定した成 長が期待できるが、新規出店が一巡したのちは業界平均レベルの伸び 率にとどまる可能性がある。継続して二桁の成長率を維持する為には、 新規事業の早期収益化が重要となろう。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。