ブランジスタ<6176> 「電子雑誌」が主力事業、電子雑誌の相次ぐ創刊により業績拡大が続く

2016/07/05

インターネットを使った企業プロモーション支援事業を手掛ける
「電子雑誌」が主力事業、電子雑誌の相次ぐ創刊により業績拡大が続く

業種:サービス業
アナリスト:佐々木加奈

1.会社概要
・ブランジスタ(以下、同社)は、インターネットを使った企業プロモーション 支援事業を手掛けている。提供サービスは、電子雑誌(「電子雑誌広告 掲載」、「電子雑誌制作受託」)と、ソリューション(「ウェブサイト制作・運 営」、「EC サポート」、「CRM サービス」)に区分されている。

2.財務面の分析
・発行する電子雑誌の増加に伴い広告掲載件数が伸び、業績拡大につ ながっている。15/9 期の売上高は前期比30.1%増の2,221 百万円、営業 利益は同 41.4%増の 312 百万円であった。
・16/9 期の会社計画は、売上高が前期比 26.0%増の 2,800 百万円、営業 利益が同59.9%増の500百万円で、広告掲載件数の増加による増収効 果により経費増を吸収して大幅増益を見込んでいる。16/9 期第 2 四 半期累計期間決算は、売上高が前年同期比 30.4%増、営業利益が同 68.9%増であった(今期から連結決算に移行、前期比は単体比較)。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、他社に先駆けて電子雑誌出版を手掛け、 独自のポジショニングを確立したことにある。結果としてクライア ント、購読者の双方から支持を得て、順調な事業規模拡大を実現し ている。

4.経営戦略の分析
・既子雑誌の新刊発行を進め、継続的な業績拡大に繋げていく考えで ある。現在発行している 11 誌でカバーしているジャンルの他にも範 囲を拡げ、20~30 誌まで拡大することを当面の目標としている。
・新規事業としてオンラインスマホゲーム事業を 16 年 6 月から開始 しており、早期の収益貢献を目指す考えである。

5.アナリストの評価
・同社の目標である 20~30 誌は、これまでの実績等を考慮すれば、無 理のない目標であると思われる。同社の展開する電子雑誌の中期的 な拡大余地は大きく、今後の業績の牽引役になると証券リサーチセ ンターでは考えている。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。