テラスカイ<3915> 17 年 2 月期はコスト先行で営業利益の伸びが緩いが、事業拡大基調は変わらず

2016/06/21

salesforce.com の成長に併走する有力クラウドインテグレーター
17 年 2 月期はコスト先行で営業利益の伸びが緩いが、事業拡大基調は変わらず

業種:情報・通信業
アナリスト:藤野敬太

◆ 会社概要
・テラスカイ(以下、同社)は、クラウドコンピューティングの分野で世界有数の salesforce.com が提供するクラウドシステム「salesforce」の構築・導入支援を行うクラウドインテグレーターで、salesforce の認定資格を有するエンジニアを国内で最も多く抱えていることが競争力の源泉となっている。

◆ 16 年 2 月期決算
・16/2 期決算は、売上高 2,479 百万円(前期比 51.2%増)、営業利益 260百万円(同 61.5%増)となり、期初の会社計画(売上高 2,304 百万円、営業利益 192 百万円)を上回った。
・salesforce を用いたクラウドインテグレーションに対する好調な需要に対し、エンジニアの増加および効率性の向上で対応できたことが業績拡大につながった。

◆ 17 年 2 月期業績予想
・17/2 期業績について、同社は売上高 3,603 百万円(前期比 45.3%増)、営業利益 267 百万円(同 2.9%増)と予想している。
・証券リサーチセンターでは、17/2 期の業績予想を、売上高 3,646 百万円(前回 2,986 百万円)、営業利益 294 百万円(同 309 百万円)へと修正した。エンジニアの増加により大幅増収が続く一方、人件費の増加やオフィス増床の費用、新設子会社や新製品の先行費用がかかり、営業増益ペースは緩やかになると予想した。

◆ 今後の注目点
・18/2 期以降も、クラウドインテグレーションでのエンジニアの増加ペースに応じ、10%台後半から 20%台の増収が続く展開が予想される。また、子会社の黒字化が見込めることで、大幅増益となる局面もあろう。
・salesforce のインテグレーションを核に事業領域を拡大していく事業戦略に則り、他社との業務提携などの動きを活発化している点に注目する。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。