メディアドゥ<3678> 17 年 2 月期は新規事業の海外流通展開と電子図書館展開を加速

2016/05/18

電子書籍市場で出版社と電子書店を取り持つ 3 大卸の一角
17 年 2 月期は新規事業の海外流通展開と電子図書館展開を加速

業種:情報・通信
アナリスト:馬目  俊一郎

◆ 市場拡大が続く電子書籍事業が成長を牽引
・電子書籍の流通を担う三大卸の一角。事業セグメントは「電子書籍事業」のほか「音楽・映像事業」、「ゲーム事業」、「その他事業」で構成され、市場拡大が続く電子書籍事業が、メディアドゥ(以下、同社)の成長を牽引している。
・17/2 期は電子書籍事業における国内既存事業の拡大に加え、新規事業である海外流通展開と電子図書館展開を加速させる方針である。

◆ 16 年 2 月期は電子書籍事業に牽引され 33.7%営業増益
・16/2 期決算は、売上高が前期比 39.2%増の 11,242 百万円、営業利益は同 33.7%増の 552 百万円であった。同社の計画に僅かに及ばなかったものの 4 割近い増収は、電子書籍市場の拡大を背景にした同社の成長性を示唆している。

◆ 17 年 2 月期は先行投資負担を吸収して 26.8%営業増益の見通し
・17/2 期について同社は、売上高が前期比 33.4%増の 15,000 百万円、営業利益は同 26.8%増の 700 百万円を見込んでいる。電子書籍事業における国内既存事業の拡大に加え、新規事業の海外流通展開と電子図書館展開を加速させ、人員増などの先行投資負担を吸収して二桁の営業増益を目指すとしている。

◆ 証券リサーチセンターは投資負担を考慮し利益予想を減額修正
・証券リサーチセンターは 17/2 期業績について、売上高は従来予想を継続し前期比 33.4%増の 15,000 百万円と予想するものの、営業利益は投資による固定費負担増を考慮し、従来予想の 950百万円から同32.3%増の 730 百万円に減額修正した。

 

  >>続きはこちら(959KB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。