ショーケースTV<3909> 16 年 12 月期は事業領域拡大の足掛かりを築く期という位置づけ

2016/04/08

顧客企業のウェブサイトの成約率を高める「おもてなし」の機能を提供
16 年 12 月期は事業領域拡大の足掛かりを築く期という位置づけ

業種:情報・通信業
アナリスト:藤野敬太

◆ 会社概要
・ショーケース・ティービー(以下、同社)は、B to C 向けのウェブサイトを運 営する顧客企業に対し、そのウェブサイトを訪れたユーザーが、ストレス なく購入や契約などの成約に至るようにする各種サービス(「おもてなし」 の機能)を提供する事業を展開している。

◆ 15 年 12 月期決算
・15/12 期決算は、売上高 1,237 百万円(前期比 25.9%増)、営業利益 305 百万円(同 22.1%増)となり、15 年 3 月の上場時に公表した会社計画(売 上高 1,205 百万円、営業利益 261 百万円)を上回った。
・主力の e マーケティング事業では予想以上の顧客単価上昇により、売上 高、営業利益とも前期比20%超の増加となった。また、Webソリューション 事業も、表示最適化サービスの拡販が目立った。これらの増収効果で人 員増による費用増を吸収し、営業利益は会社計画を上回った。

◆ 16 年 12 月期業績予想
・16/12期通期について、同社は売上高1,500百万円(前期比21.2%増)、 営業利益 315 百万円(前期比 3.1%増)を予想している。
・証券リサーチセンターでは、16/12 期の業績予想を、売上高 1,552 百万 円、営業利益 368 百万円へと修正した。Web ソリューション事業の表 示最適化サービスの拡販を受けて売上高を増額修正した一方、人件費 等の増加を見込み、利益は前回とほぼ同水準とした。

◆ 今後の注目点
・17/12 期以降は高収益の e マーケティング事業が年 18~22%程度の増収 を示し、全体の成長を牽引し、人件費増をカバーして 20%台の営業利益 率が維持されると予想する。
・ストックビジネスである既存事業の積み上げに加え、事業領域の拡大を 積極的に進める方針である。特に、eマーケティング事業における広告配 信分野への拡大と、Fintech 分野を中心とした新規分野への展開に着目 する。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。