マーケットエンタープライズ<3135> 拠点拡大により買取・販売共に好調。16 年6 月期大幅営業増益見込みに変化なし
2016/03/07
インターネットに特化したリユース事業を展開
拠点拡大により買取・販売共に好調。16 年6 月期大幅営業増益見込みに変化なし
業種:小売業
アナリスト:佐々木 加奈
◆事業内容
・マーケットエンタープライズ(以下、同社)は、インターネットに特化してリユース品の買取及び販売を行うネット型リユース事業を手掛けている。自社運営サイトを通じて多種多様なリユース品を買い取り、主要なEマーケットプレイスを通じて販売する事業形態となる。
◆16年6月期上期決算の概要
・16/6期第2四半期累計(以下、上期)の売上高は前年同期比30.4%増の2,340百万円、営業利益は同83.4%増の87百万円であった。業績拡大の主な要因は、新規拠点の増設により仕入量が拡大し、売上増につながったこと、業務プロセスの効率化が進んだことにより、販管費率が改善したことにある。
・同社は業績管理を年次で行っており、上期の予想を発表していないため、業績予想に対する達成率は不明である。なお、通期業績予想に対する進捗率は、売上高で44.6%、営業利益で27.2%となっている。
◆16年6月期の業績予想
・16/6期業績について、同社は期初予想を据え置き、前期比31.6%増収、34.6%営業増益を見込んでいる。証券リサーチセンター(以下、当センター)の予想も会社予想と同じである。
◆事業戦略と中期業績見通し
・事業の成長のためには仕入基盤の強化が必須であり、そのために全国主要都市への拠点開設を進めていく方針である。同社は、今後3年以内に5拠点のリユースセンター開設を計画している。
・当センターでは、拠点開設による業績拡大は順調に進むと考えており、18/6期まで大幅な増収増益が続くと予想する。
一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。