GENEPA<3195> 16 年 10 月期に中国への越境 EC 市場への展開が本格化するかに着目

2016/02/26

ネット通販サイト「リコメン堂」を運営するマーケティング支援サービス企業
16 年 10 月期に中国への越境 EC 市場への展開が本格化するかに着目

業種:小売業
アナリスト:藤野敬太

◆ 会社概要
・ジェネレーションパス(以下、同社)は、ネット通販サイトの「リコメン堂」を運営している。小売業種の企業とされているが、本質はメーカーに寄り添ってウェブでのマーケティング支援を行うサービス企業である。

◆ 15 年 10 月期(10 カ月決算)決算は会社計画を上回る
・15/10 期決算は、売上高 4,338 百万円、営業利益 63 百万円となり(10 カ月決算のため前期比はない)、期初の会社計画(売上高 4,150 百万円、営業利益 53 百万円)を上回った。
・EC マーケティング事業での出店店舗数と取扱商品数の増加と、新規の商品企画関連事業の立ち上がりが増収を牽引した。一方、円安に伴う仕入コスト上昇や配送費上昇が継続したほか、人件費も増加したが、広告宣伝費や販売促進費の抑制で、営業利益は会社計画を超過した。

◆ 16 年 10 月期は中国越境 EC 市場への展開が売上高を牽引しよう
・16/10 期通期について、同社は売上高 7,592 百万円、営業利益 120 百万円を予想している(15/10 期が 10 カ月決算のため前期比はない)。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、16/10 期の業績予想を、売上高 7.969 百万円、営業利益 187 百万円へと修正した。今回より中国越境 EC 関連を含めたことで売上高を大きく増額修正した一方、販売管理費の増額を織り込み利益を減額修正した。

◆ 今後の注目点
・15/10 期に開始した中国の越境 EC 市場への展開は、関連するプレイヤーが多いこともあり流動的な部分が残る。ポテンシャルが大きい一方、スケジュール進捗およびスキーム変更の有無を注視したい。
・15/10 期に黒字化した営業キャッシュフローの動向に引き続き着目する。中国の越境 EC 関連の拡販のために積極的に自社在庫を持つ方針であることから、当センターでは、16/10 期にいったん赤字となり、17/10 期に再度黒字化するものと予想する。

 

  >>続きはこちら(1.78 MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

このページのトップへ