ライドオンエクス<6082> 順調に立ち上がった新業態「すし上等!」による複合出店が成長を牽引する見通し
宅配寿司「銀のさら」を主力業態としたフードデリバリーサービスを展開
順調に立ち上がった新業態「すし上等!」による複合出店が成長を牽引する見通し
業種:サービス業
アナリスト:柴田 郁夫
◆ 宅配寿司「銀のさら」など調理済食材の宅配サービスを展開
・ライドオン・エクスプレス(以下、同社)は、寿司や釜飯など調理済食材の宅配サービスを全国に直営及びFC 展開している。
・利便性を求める消費者ニーズの拡大を背景として、商品力やサービスの質の高さによる差別化を図ってきたことや、効率的な事業モデルの構築が同社の成長を支えてきた。15 年11 月には東証マザーズから東証一部に市場変更となった。
◆ 16 年3 月期上期決算は増収増益で会社予想を上回る
・16/3 期第2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高8,052 百万円(前年同期単体比0.5%増)、営業利益548 百万円(同40.5%増)と増収増益で会社予想を上回った。
・店舗数に変動はなかったが既存店が想定以上に好調に推移した。
◆ 当センターでは16 年3 月期の業績予想を増額修正
・16/3 期の業績予想について同社は、期初予想を据え置き、売上高17,254 百万円(前期比横ばい)、営業利益1,141 百万円(同6.5%増)を見込んでいる。下期から新業態「すし上等!」の本格出店が開始したものの、直営店からFC 店へのシフトが減収要因となることから、現時点で売上高の横ばいを見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、16/3 期上期の実績や出店状況等を踏まえ、前回予想を増額修正した。売上高17,400 百万円(前期比0.9%増)、営業利益1,170 百万円(同9.2%増)と会社予想を上回る水準を予想している。
◆ 中期業績予想
・当センターでは、中期業績予想も増額修正したが、17/3 期以降の出店数や業績の伸びに大きな変更はない。18/3 期までの成長率として、売上高を年率5.1%、営業利益を同11.9%と見込んでいる。
・新業態「すし上等!」を軸とした複合化戦略が同社の中期的な成長を牽引するものと見込んでいる。