Hamee<3134> 16 年4 月期上期は小幅減益も、海外展開の加速に注目したい

2016/01/14

スマホグッズの販売とネット通販支援のシステム開発を手掛ける複合型ネット企業
16 年4 月期上期は小幅減益も、海外展開の加速に注目したい

業種:小売業
アナリスト:大間知 淳

◆スマホグッズの販売とECバックオフィスシステム開発を兼営
・Hamee(ハミィ、以下、同社)は、スマートフォン用のアクセサリーを中心としたインターネット販売と卸販売(コマース事業)、EC事業者向けクラウド型バックオフィス業務支援システムの開発・提供(プラットフォーム事業)を手掛ける複合型のインターネット関連企業である。

◆16年4月期上期決算は3%営業減益
・16/4期第2四半期累計(以下、上期)決算は、10.1%増収、3.1%営業減益であった(前期は上期決算を開示していないため、前年同期比は参考数値)。両事業の売上は堅調に伸びたものの、国内外での人員増強による固定費増加を吸収しきれず、小幅ながら営業減益となった。
・同社は上期の期初予想を公表していなかったが、社内計画に対しては売上高、営業利益、経常利益は概ね計画通りとコメントしている。

◆16年4月期業績予想
・16/4期について同社は期初予想を据え置き、12.2%増収、38.3%営業増益を予想している。ストックビジネスであるプラットフォーム事業の契約社数が計画に沿って伸びていることや、コマース事業の最大の需要期である第3四半期の売上が今のところ好調に推移していることなどを考慮したためである。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、上期の両事業の売上高が想定よりも弱かったことを受けて、16/4期は売上高6,412百万円→6,347百万円(前期比12.2%増)、営業利益501百万円→484百万円(同44.0%増)に減額修正した。

◆投資に際しての留意点
・同社では上期に台湾、中国、インドに子会社を設立し、海外展開を本格化させている。当センターでは、連結業績への海外子会社の貢献を小規模にしか見込んでいないが、現地での事業拡大が加速した場合、同社の来期以降の業績は当センターの予想を上回る可能性がある。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。