地盤ネットH<6072> 主力の地盤補償に加え新商品の液状化補償で業績回復を目指す

2015/12/14

地盤に関する専門的知見で生活者の不利益解消に努める
主力の地盤補償に加え新商品の液状化補償で業績回復を目指す

業種:サービス業
アナリスト:馬目 俊一郎

◆無料サービスで集客し地盤補償と液状化補償でマネタイズ
・地盤ネットホールディングス(以下、同社)は、地盤に関する専門的知見を基に過剰な地盤改良工事を削減するなど、生活者の不利益回避を目的とした「住生活エージェント」を目指している。
・同社のビジネスモデルは無料サービスの地盤セカンドオピニオンや地盤安心マップで集客し、有料サービスの地盤補償や液状化補償で顧客化するモデルである。

◆16年3月期上期決算は94.0%営業減益
・16/3期第2四半期累計(以下、上期)決算は、売上高が前年同期比7.4%減の1,202百万円、営業利益は同94.0%減の17百万円であった。主な減益要因は地盤補償単価の下落のほか、貸倒引当金積み増しや液状化補償のリスク評価などの保守的な会計処理108百万円を費用計上したためである。

◆16年3月期業績予想は期初の会社計画を減額修正
・同社は上期の実績を踏まえ期初の会社計画を見直し、16/3期計画は売上高2,800百万円→2,450百万円(前期比3.6%減)、営業利益600百万円→180百万円(同59.7%減)に減額修正した。

◆証券リサーチセンターも業績予想を減額修正
・証券リサーチセンターは、地盤補償単価の下落と上期の一時的なコスト増から従来の業績予想を見直し、16/3期は売上高2,850百万円→2,400百万円(前期比5.6%減)、営業利益550百万円→150百万円(同66.4%減)に減額修正する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。