ハイマックス<4299> 保険業界及びクレジット業界向けが当初の想定を上回る伸びを示している
独立系の中堅システムインテグレータ、保険業界に強みを持つ
保険業界及びクレジット業界向けが当初の想定を上回る伸びを示している
業種:情報・通信業
アナリスト:松尾 十作
◆中堅の独立系システムインテグレータ
・ハイマックス(以下、同社)は、独立系の中堅システムインテグレータで、金融、なかでも保険業界向けシステムに強みを持っている。同社のサービスは、コンピュータシステムの企画、設計、開発を行うシステム・ソリューションサービス(SS)分野と開発したシステムの稼働後に提供するシステム・メンテナンスサービス(SM)分野で構成されている。
◆16年3月期上期はハイマックス予想を上回る
・16/3期第2四半期累計(以下、上期)決算は、前年同期比7.4%増収、17.9%営業増益であった。売上高では保険業界向けSSとクレジット業界向けSMの伸長が増収に貢献した。
・同社予想に対する達成率は、売上高で105.4%、営業利益で117.4%であった。営業利益の達成率が高かったのは、増収効果に加え受注単価が同社の想定を上回ったためである。
◆16年3月期業績予想
・16/3期業績について同社は期初予想を据え置き、売上高10,700百万円(前期比5.1%増)、営業利益800百万円(同2.9%増)を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、同社予想と同水準であった前回予想を修正し、売上高11,200百万円(前期比10.0%増)、営業利益850百万円(同9.4%増)を予想する。前回予想との相違点は、16/3期上期実績を踏まえSSの予想売上高を増額修正したこと、売上総利益率を慎重に見直したこと等である。
◆投資に際しての留意点
・同社の配当政策は、連結配当性向30%を目安とし、16/3期の1株当たり配当金を年間32円と予定している。当センターは業績予想を増額したことから、16/3期の1株当たり配当金を、同社計画を2円上回る34円とし、17/3期以降も増配が続くものと予想する。