メディアフラッグ<6067> 和菓子製造販売事業の業績不振等により 15 年 12 月期の業績予想を減額修正
事業再生案件は損益改善が進まず計画の見直しに着手
和菓子製造販売事業の業績不振等により 15 年 12 月期の業績予想を減額修正
業種:サービス業
アナリスト:柴田 郁夫
◆ 店舗及び店頭に特化したマーケティング支援を展開
・メディアフラッグ(以下、同社)は、覆面調査や店頭販促など、店舗及び店頭に特化したマーケティングを支援する業務を展開している。
・流通に関わるノウハウの高さに加えて、独自のマーケティングシステムや全国に組織化した調査員約 20 万人等を武器として、大手流通及び飲食チェーン、消費財メーカーから受注件数を伸ばしてきた。アジアを軸とした海外展開や事業再生案件にも意欲的に取り組んでいる。
◆ 15 年 12 月期第 3 四半期累計決算は増収ながら減益
・15/12 期第 3 四半期累計決算は、売上高 5,662 百万円(前年同期比16.1%増)、営業利益 52 百万円(同 65.7%減)と増収ながら大幅な減益となった。
・14 年 7 月に子会社化した impactTV の寄与等により増収になったものの、事業再生案件である和菓子製造販売事業の不振により大幅な減益となるとともに、減損処理を行ったことから純損失に落ち込んだ。
◆ 15 年 12 月期業績予想を減額修正
・15/12 期業績予想について同社は、期初予想を減額修正し、売上高7,780 万円(前期比 12.2%増)、営業利益 94 百万円(同 71.7%減)を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)でも、第 3 四半期累計決算やストア事業からの撤退等を踏まえ、業績予想を見直し、会社予想と同水準に減額修正した。
◆ 中期業績予想
・当センターでは、中期業績予想についても減額修正した。
・和菓子製造販売事業における抜本的なリストラやストア事業からの撤退等を反映したものの、海外を含め、好調な需要拡大が見込めるフィールドマーケティング分野が同社の成長を牽引する想定に大きな変更はない。17/12 期までの成長率として、売上高が年率 9.9%、営業利益が同 14.6%と見込んでいる。