さくらネット<3778> 石狩データセンター3 号棟建設で大口需要の取り込みを図る

2015/11/09

双日傘下のデータセンター大手で VPS・クラウドとレンタルサーバが成長を牽引
石狩データセンター3 号棟建設で大口需要の取り込みを図る

業種:情報・通信業
アナリスト:馬目  俊一郎

◆ VPS・クラウドとレンタルサーバが成長を牽引
・さくらインターネット(以下、同社)は、双日(2768 東証一部)傘下のデータセンター大手である。中小企業やヘビーユーザーを取り込む VPS・クラウドサービス及びレンタルサーバサービスが成長を牽引している。
・新サービスの大口需要家向けプライベートクラウド投入や IT 企業とのアライアンスなど大口顧客の取り込みを見据え、石狩データセンターの大型投資に着手した。

◆ 16 年 3 月期上期決算は 12.3%営業増益
・16/3 期第 2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高が前年同期比14.9%増の 5,885 百万円、営業利益は同 12.3%増の 488 百万円であった。VPS・クラウドサービスやレンタルサーバサービスの伸長に加え、買収した Joe’s クラウドコンピューティング社も売上高を 152 百万円押し上げた。

◆ 16 年 3 月期業績予想は期初の公表値を据え置き
・上期の状況から同社は期初の 16/3 期業績予想を据え置き、売上高が前期比 13.5%増の 12,000 百万円、営業利益は同 8.9%増の 1,050 百万円を見込んでいる。

証券リサーチセンターも従来の 16 年 3 月期予想を継続
・証券リサーチセンターは上期が想定内の結果だったことから従来の 16/3期予想を継続し、売上高は前期比 14.4%増の 12,100 百万円、営業利益は同 11.0%増の 1,070 百万円を見込んでいる。
・17/3 期以降については大型投資による段階的な減価償却費の増加を見込み、17/3 期の営業利益予想を 1,300 百万円→1,100 百万円、18/3 期は1,570 百万円→1,070 百万円にそれぞれ減額修正する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。