SHIFT<3697> 事業拡大余地が大きく 16 年 8 月期以降も高成長継続へ

2015/11/04

コンサルからテストまでの優れたシステムを持つソフトウェアテストのアウトソーシング企業
事業拡大余地が大きく 16 年 8 月期以降も高成長継続へ

業種:情報・通信
アナリスト:大竹  喜英

◆ ソフトウェアテストの受託事業を展開する先駆的企業
・ SHIFT(以下、同社)グループは、ソフトウェア開発企業向けにソフトウェ アテストの受託事業を行い、ソフトウェアの品質保証を展開している。
・ソフトウェアテストの市場規模は約 4.5 兆円と推定され、ソフトウェア開発企業のテストアウトソーシング委託ニーズと同社の画期的なシステムの導入で、同社は先駆的かつ優位な業界地位をキープしている。

◆ 15 年 8 月期業績は予想を上回る大幅増収・大幅増益
・15/8 期連結業績は、売上高 3,288 百万円(前期比 52.9%増)、経常利益315 百万円(同 153.8%増)と大幅増収、大幅増益を達成した。四半期売上高は 9 期連続増収、8 期連続で過去最高を更新。人件費や採用費が増加したものの営業利益率は前期の 5.8%から 9.7%に上昇した。

◆ 16 年 8 月期業績はさらに拡大へ
・同社は 16/8 期連結業績を継続的な売上成長に加え、労務費及び外注費 43%増、販管費 40%増を前提に、42.5%増収、56.9%経常増益と予想している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、16/8 期業績について売上高 4,800 百万円(前期比 46.0%増)、経常利益 502 百万円(同 59.2%増)、当期純利益 315 百万円(同 61.3%増)と同社予想を上回る水準を予想した。

◆ 投資に際しての留意点
・同社は、財務体質の強化と事業拡大の為の内部留保の充実等を図ることが重要であると考え、配当を行っていない。
・当センター予想 EPS に基づく一般的な株価バリュエーションは、市場平均から判断すれば割高と判断される。しかし、同社の事業戦略は適切と考えられ、高い収益成長力は注目できる。今後は業績拡大を睨みながらのバリュエーション見直しの局面を迎えると当センターでは考えている。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。