メディアドゥ<3678> 16 年2 月期は電子書籍事業の既存事業拡大と新規事業の立ち上げに注力

2015/10/19

電子書籍市場で出版社と電子書店を取り持つ三大取次の一角
16 年2 月期は電子書籍事業の既存事業拡大と新規事業の立ち上げに注力

業種:情報・通信業
アナリスト:馬目 俊一郎

◆会社概要
・電子書籍の流通を担う三大取次の一角。事業セグメントは「電子書籍事業」のほか「音楽・映像事業」、「ゲーム事業」、「その他事業」で構成され、成長モメンタムが増した電子書籍事業が同社の成長を牽引する。
・16/2期は電子書籍事業の国内拡大に努めるほか、新規事業の海外流通と電子図書館の種蒔きを進める方針である。

◆16年2月期上期決算は70.8%営業増益
・16/2期第2四半期累計(以下、上期)決算は、売上高が前年同期比48.5%増の5,379百万円、営業利益は同70.8%増の275百万円であった。売上面では電子書籍事業が大手SNS向けに好調だったうえ、15/2期第4四半期に獲得した大手電子書店向け取次が寄与した。利益面ではセールスミックスの変化で売上原価率が前年同期比2.5%ポイント上昇したものの、増収効果と販管費抑制で大幅な営業増益を確保した。

◆16年2月期の会社計画は期初の45.3%営業増益を据え置き
・上期が想定通りであったことから、同社は期初の会社計画を据え置き、16/2期は売上高が前期比41.9%増の11,460百万円、営業利益は同45.3%増の600百万円を見込んでいる。

◆証券リサーチセンターも従来予想を継続
・証券リサーチセンターは、上期が想定通りであったうえ、事業戦略に変更がないことから従来の業績予想を継続し、16/2期は売上高が前期比45.5%増の11,750百万円、営業利益は同57.4%増の650百万円を予想する。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。