GENEPA<3195> 15 年 10 月期上期は増収減益だが、会社計画に対しては高い進捗

2015/09/25

ネット通販サイト「リコメン堂」を運営するマーケティング支援サービス企業
15 年 10 月期上期は増収減益だが、会社計画に対しては高い進捗

業種:小売業
アナリスト:藤野敬太

◆ 会社概要
・ジェネレーションパス(以下、同社)は、ネット通販サイトの「リコメン堂」を運営している。小売業種の企業とされているが、本質はメーカーに寄り添ってウェブでのマーケティング支援を行うサービス企業である。

◆ 15 年 10 月期上期決算は前年同期比増収減益
・15/10 期第 2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高 2,586 百万円(前年同期比 24.3%増)、営業利益 52 百万円(同 31.7%減)となった。期初では 15/10 期通期の会社計画しか公表されていなかったが、上期の利益は通期の会社計画に達する水準であった。
・EC マーケティング事業での出店店舗数の増加と、商品企画関連事業の立ち上がりが増収を牽引した。一方、円安に伴う仕入コスト上昇のほか、海外への販売体制構築および商品企画関連事業の立ち上げのためのコストがかかり、前年同期比で減益となった。

◆ 15 年 10 月期(10 カ月決算)は会社計画据え置き
・15/10 期通期(10 カ月)について、同社は期初予想を据え置き、売上高4,150 百万円、営業利益 53 百万円を予想している(変則決算期のため前年同期比はない)。
・証券リサーチセンターでは、上期の実績を反映する形で、15/10 期の業績予想を、売上高 4,336 百万円(前回 4,087 百万円)、営業利益 100百万円(同 49 百万円)へと増額修正した。

◆ 今後の注目点
・15 年 7 月実施の第三者割当増資を契機に、中国の越境 EC 市場への展開を開始した。今後の同社の業績を大きく変える可能性を秘めるだけでなく、ニュースフロー自体が株価変動要因となりえよう。
・営業キャッシュフローの赤字が続くことには留意が必要である。低い収益性、売上成長局面のほか、自社在庫の増加が要因だが、黒字化のタイミングなど、営業キャッシュフローの動向に留意したい。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。