ダイナック<2675> 新規出店の効果と既存店売上高の伸びにより業績は好調に推移

2015/09/24

多業態の飲食店や各種施設のレストラン受託等を手掛けるサントリーグループ企業
新規出店の効果と既存店売上高の伸びにより業績は好調に推移

業種:小売業
アナリスト:柴田  郁夫

◆ 多業態の飲食店を展開するサントリーグループ企業
・ダイナック(以下、同社)は、「響」「鳥どり」「パパミラノ」等、多業態の飲食店を展開するサントリーグループ企業である。約 50 業態の直営飲食店の他、全国のゴルフ場など各種レジャー施設のレストラン受託も手掛けている。
・ブランド力のある業態を生み出してきた業態開発力や本格志向の料理と接客サービスが同社の強みである。

◆ 15 年 12 月期上期決算の概要
・15/12 期第 2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高が 17,387 百万円(前年同期比 3.7%増)、営業利益が 213 百万円(同 36.9%増)と増収及び営業増益となった。
・14/12 期を含めた新規出店分の業績貢献や既存店売上高の伸びが増収に寄与した。利益面でも、原材料費や人件費関連費用の増加があったものの、増収効果や店舗管理コストの低減により増益となった。

◆ 15 年 12 月期の業績予想
・15/12 期業績について同社は、期初予想を据え置き、売上高 36,000 百万円(前期比 3.5%増)、営業利益 1,150 百万円(同 41.5%増)を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)でも、上期実績等から前回予想を据え置き、売上高 36,000 百万円(前期比 3.5%増)、営業利益1,050 百万円(同 29.3%増)を見込んでいる。営業利益予想が同社予想を下回っているのは、原材料費や労務費の高止まりの影響を保守的に見積もっていることが要因である。

◆ 中期業績予想
・当センターでは、中期業績予想についても前回予想を据え置いた。
・受託事業の拡大と戦略業態等の出店加速が同社の成長を牽引する想定のものと、17/12 期までの成長率として、売上高が年率 3.3%、営業利益が同 15.5%と見込んでいる。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。