レントラックス<6045> 「クローズド型」のパートナーサイトの拡大に伴い業績を拡大
高成長を続けるインターネット広告市場で成果報酬型の広告サービス事業を展開
「クローズド型」のパートナーサイトの拡大に伴い業績を拡大
業種:サービス業
アナリスト:内山和也
1.会社概要
・レントラックス(以下、同社)は、主に成果報酬型広告サービス事業、検索連動型広告代行事業を展開している。
・同社の売上高の 87.8%を占める成果報酬型広告サービス事業は、登録サイトを「クローズド型」にすることでサイトの質を維持し、広告主、パートナーサイト双方にとって最大のメリットを提供していることが特徴である。
2.財務面の分析
・収益の柱は成果報酬型広告サービス事業、検索連動型広告代行事業の 2 事業で、売上高の 96.6%を占める。
・13/3 期の第 4 四半期以降、パートナーサイト数を急速に拡大させたことで売上高が急拡大した。15/3 期の売上高は前期比 70.4%増の 3,625 百万円、営業利益は前期比 75.6%増の 279 百万円となった。
3.非財務面の分析
・創業者であり代表取締役の金子氏は自動車の情報サイトを運営するカービューでメディア事業本部長として業績拡大に貢献した経歴を持ち、当時の経験や取引先関係が同社の成長の基礎となっている。
・同社は、他社との差別化策として、社員教育や福利厚生制度を充実させており、従業員の質の向上や人材の確保により同社の業績拡大を支えている。
4.経営戦略の分析
・成果報酬型広告サービス事業は、パートナーサイトの拡大と共に比例的に売上高、営業利益が拡大していくビジネスモデルであり、同社の業績は今後も安定的に成長していくことが予想される。
・検索連動型広告代行事業は、成果報酬型広告サービス事業とのシナジーを最大限活用することで、今後も堅調に拡大していくと考えられる。
5.アナリストの評価
・同社最大の強みは、「完全成果報酬型」「クローズド型」のモデルにより、広告主、パートナーサイトの双方にメリットを提供できることである。
・証券リサーチセンターは、第 1 四半期の業績を踏まえ会社予想よりやや好調に推移していくと考える。16/3 期の売上高を前期比 50.9%増の5,471 百万円、営業利益を同 53.4%増の 429 百万円と予想した。