アクトコール<6064> サービス内容の拡充、新チャネル開拓で成長路線への回帰を目論む

2015/08/17

住宅への緊急駆けつけサービス等のアウトソーシング事業を展開
サービス内容の拡充、新チャネル開拓で成長路線への回帰を目論む

業種:サービス業
アナリスト:高坂 茂樹

◆ 事業内容
・アクトコール(以下、同社)は、住まいに係る様々なトラブルに対する会員向け緊急駆けつけサービスを中心に、不動産業者や賃貸住宅家主等の業務を代行、あるいは支援する各種サービスを展開している。
・同社は、緊急駆けつけサービスの貸し家市場から持ち家市場への展開、設備延長保証やリペアサービス等へのサービス拡張等により、成長路線への回帰を目指している。

◆ 15 年 11 月期第 2 四半期累計期間決算
・15/11 期第 2 四半期累計期間(以下、上期)の決算は、前年同期比11.4%増収であったが、同社の期初予想に対し 6.7%の未達となり、経常損失は160百万円(前年同期79百万円、期初予想94百万円)となった。
・不動産総合ソリューション事業における進捗遅延が最大の損失拡大要因であるが、主力事業においても会員獲得計画がやや想定を下回るペースとなっている点が懸念される。

◆ 15 年 11 月期予想
・15/11 期通期業績について同社は、前期比 25.5%増収、197.3%経常増益の期初予想を据え置いた。販売チャネル拡大等による主力事業の加速や不動産開発プロジェクトの貢献等で下期の挽回は可能としている。
・証券リサーチセンターは、緊急駆けつけサービスの会員伸び悩みや不動産総合ソリューション事業の進捗遅延等を考慮し、同社予想を下回る前期比 19.0%増収、126.0%経常増益を予想する。

◆ 投資に際しての留意点
・同社の業績は上場来 3 期連続で期初予想未達に終わっている。15/11期業績についても、不動産開発関連事業の成否に左右される点に注意が必要であろう。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。