ライドオンエクス<6082> 新業態による複合出店や新規事業の育成により成長を加速する方針

2015/08/07

宅配寿司「銀のさら」を主力業態としたフードデリバリーサービスを展開
新業態による複合出店や新規事業の育成により成長を加速する方針

業種:サービス業
アナリスト:柴田  郁夫

◆ 宅配寿司「銀のさら」など調理済食材の宅配サービスを展開
・ライドオン・エクスプレス(以下、同社)は、寿司や釜飯など調理済食材の宅配サービスを全国に直営及び FC 展開している。
・利便性を求める消費者ニーズの拡大を背景として、商品力やサービスの質の高さによる差別化を図ってきたことや、効率的な事業モデルの構築が同社の成長を支えてきた。

◆ 15 年 3 月期決算は増収増益
・15/3 期決算は、売上高 17,246 百万円(前期単体比 4.7%増)、営業利益 1,071 百万円(同 16.8%増)と増収増益であった。
・既存店売上高が想定以上に伸長したことに加えて、新業態「ろくめいかん」を中心とした店舗数拡大が増収に寄与した。

◆ 16 年 3 月期は FC への移行により売上高は横ばいへ
・16/3 期の業績予想について同社は、売上高 17,254 百万円(前期比横ばい)、営業利益 1,141 百万円(同 6.5%増)を見込んでいる。
・売上高が横ばいとなるのは、直営店から FC 店へのシフトが減収要因となることに起因する。一方、新業態による出店攻勢(80 店舗)が実質的な成長を牽引する想定となっている。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、15/3 期実績や 16/3 期会社予想を踏まえ、16/3 期業績予想を同社予想とほぼ同水準まで減額修正した。

◆ 中期業績予想
・当センターでは、中期業績予想も減額修正するとともに、新たに 18/3期業績予想を策定した。減額修正後の 16/3 期を起点として全体的な水準を引き下げたが、18/3 期までの成長率として、売上高を年率 4.7%、営業利益を同 11.1%と見込んでいる。
・新業態「ろくめいかん」を軸とした複合化戦略が同社の中期的な成長を牽引するものと見込んでいる。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。