プレステINT<4290> 良好な事業環境下、大型設備投資が終了し中期の利益成長の確度も高まる

2015/07/07

顧客の非中核業務をアウトソーシング受託する独立系 BPO 企業
良好な事業環境下、大型設備投資が終了し中期の利益成長の確度も高まる

 

業種:サービス業
アナリスト:松尾  十作

◆ 独立系の BPO 専業企業
・プレステージ・インターナショナル(以下、同社)グループは、顧客企業のノンコアビジネスのアウトソーシング需要を取込み、成長してきた独立系BPO 専業企業である。

◆ 15 年 3 月期決算
・15/3 期決算は、前期比 9.1%増収、12.2%営業増益であった。同社の事前予想に対する達成率は、売上高 101.0%、営業利益 105.0%であった。
・利益が計画を上回ったのは、コールセンターの要員採用が当初計画に達せず経費が未消化となったことに加え、業務の効率化、円安の進行等により利益が押し上げられたためである。

◆ 16 年 3 月期業績予想
・16/3 期について同社は、前期比 11.4%増収、3.1%営業増益、6.8%経常増益、7.3%当期純利益増益を見込んでいる。増収率より営業増益率が見劣りするのは、先行投資等による負担増が見込まれるためである。
・証券リサーチセンターは、16/3 期業績予想について、従来予想を若干修正し同社予想とほぼ同水準とした。ロードアシストなどの好調な足元の業況を反映させたほか、IT の活用による原価低減効果等を勘案したためである。

◆ 投資に際しての留意点
・同社は新たな中期事業計画で、連結配当性向を従来の 15%~20%というレンジでの目標から上限の 20%を目標とすると明示した。
・中期的には、既存顧客の深耕、新規取引先の開拓及びそれに対応したコールセンターの要員増強により成長の加速が期待される。ただし顧客企業の事業戦略により、同社の業績は影響を受ける点には留意したい。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。