ラクーン<3031> 海外バイヤー向け SD export を立ち上げ国内と並ぶ成長ドライバーへ育成する意向

2015/07/06

アパレルと雑貨に特化した B to B プラットフォーム「スーパーデリバリー」を運営
海外バイヤー向け SD export を立ち上げ国内と並ぶ成長ドライバーへ育成する意向

業種:卸売業
アナリスト:馬目  俊一郎

◆ スーパーデリバリーが収益源
・ラクーン(以下、同社)は衣料品と雑貨に特化した B to B プラットフォーム「スーパーデリバリー」の運営を主力事業としており、売掛金等を保証する債権保証サービスなども提供している。
・16/4 期は海外版スーパーデリバリーの SD export を立ち上げ、134 カ国以上のバイヤーをターゲットに、国内はもとより海外での成長を目論む。

◆ 15 年 4 月期は堅調な売上とコスト削減で 35.7%営業増益
・15/4 期決算は売上高が前期比 6.4%増の 2,056 百万円、営業利益は同35.7%増の 336 百万円であった。売上面では Paid 事業の外部売上が伸長したうえ、EC 事業と売掛債権保証事業も堅調に推移した。利益面ではEC 事業のコスト削減が大きく寄与した。

◆ 16 年 4 月期の会社計画は 23.5%営業増益の見通し
・16/4 期の会社計画は売上高が前期比 10.4%増の 2,270 百万円、営業利益は 23.5%増の 415 百万円を見込んでいる。コア事業の EC 事業は 15年 8 月に海外版スーパーデリバリーの SD export を立ち上げるほか、国内スーパーデリバリーにおいても会員小売店の稼働率と客単価の向上を図り、国内と海外の両面から流通金額の引き上げを目論む。

◆ 証券リサーチセンターは 16 年 4 月期の利益予想を増額修正
・16/4 期の予想について、証券リサーチセンターは前期比 8%増収とする売上高予想を継続する一方、EC 事業のコスト削減と Paid 事業の黒字化を見込み、営業利益は 370 百万円から 430 百万円に修正した。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。