フュートレック<2468> 事業基盤の再構築を進めるなか機械翻訳事業を将来の成長ドライバーに育成

2015/06/26

音声認識技術を基盤にしたライセンスビジネスを展開
事業基盤の再構築を進めるなか機械翻訳事業を将来の成長ドライバーに育成

 

業種:サービス業
アナリスト:馬目  俊一郎

◆ 音声認識事業分野が成長を牽引
・フュートレック(以下、同社)は、スマートフォンやカーナビなどで採用が進む音声認識技術をコアに、CRM 支援システムや LSI の受託開発、人手による翻訳事業などを行っている。

◆ 15 年 3 月期は大型ライセンス案件の一巡で営業赤字に転落
・15/3 期決算は売上高が前期比 1.4%減の 2,388 百万円、営業損失 192百万円(前期は営業利益 431 百万円)であった。下期に買収したメディア総合研究所が上乗せされたものの、利益率の高い音声認識事業分野の大型ライセンス案件の一巡や音源事業分野とカード事業分野の先細りで営業赤字に転落した。

◆ 16 年 3 月期の会社計画は営業損失 110 百万円の見通し
・16/3 期の会社計画は売上高が前期比 43.6%増の 3,430 百万円、営業損失 110 百万円(前期は営業損失 192 百万円)を見込んでいる。メディア総合研究所の通期寄与で増収が見込まれるものの、大型ライセンス案件が見込まれないため営業損失が継続する見通しである。
・将来の成長を担う機械翻訳事業分野は 15 年秋にトライアル版をリリースし、製品版リリースが予想される 17/3 期には全社ベースの営業利益の黒字転換を計画している。

◆ 証券リサーチセンターは 16 年 3 月期の営業損失 75 百万円を予想
・証券リサーチセンターの 16/3 期業績予想は、売上高が前期比 38.2%増の 3,300 百万円、営業損失 75 百万円である。

 

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。