シーボン<4926> 新規出店加速とポイントサービス拡充で若年層の取り込みを図る

2015/06/05

流行に左右され難いスキンケア製品が主力の化粧品メーカーで会員制に特色
新規出店加速とポイントサービス拡充で若年層の取り込みを図る

業種:化学
アナリスト:馬目 俊一郎

◆直営店を軸とした会員制ビジネス
・シーボン(以下、同社)は、ベーシックなスキンケア製品を主力とする化粧品メーカーで、研究開発・製造から販売までを自社で一貫して手掛けている。
・特徴は直営店を軸とした会員制ビジネスである。直営店開催のイベントで集客し、ポイントサービスで顧客を囲い込みリピート需要を創出している。

◆15年3月期決算は消費税増税が影響し60.6%営業減益
・15/3期決算は売上高が前期比7.2%減の13,934百万円、営業利益は同60.6%減の539百万円であった。売上面では消費増税後の需要減退が響き、利益面では減収の影響に加え、減価償却費の増加やセールスミックスの悪化が影響した。

◆16年3月期の会社計画は34.9%営業増益の見通し
・16/3期の会社計画は売上高が前期比4.9%増の14,621百万円、営業利益は同34.9%増の728百万円を見込んでいる。
・ターミナル等商業施設への出店で若年層の新規来店数の増加を図り、ポイントサービスの拡充でアフター売上の拡大を目指す方針である。

◆証券リサーチセンターは16年3月期31.7%営業増益を予想
・証券リサーチセンターは16/3期業績について、売上高は前期比4.1%増の14,500百万円、営業利益は同31.7%増の710百万円と予想する。

◆16年3月期の1株当たり配当は20円減配の年60円配を計画
・同社は15/3期が減益となったものの期初計画の年80円配を継続する意向である。一方、16/3期は増益を見込むものの20円減配の年60円配を計画している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。