理研ビタミン<4526> 16/3 期~18/3 期中期経営計画では国内食品事業の拡大による利益成長を目指す
2015/06/03
家庭用食品から化成品改良剤まで幅広い領域をカバーする食品メーカー
16/3 期~18/3 期中期経営計画では国内食品事業の拡大による利益成長を目指す
業種:食料品
アナリスト:馬目 俊一郎
◆ 国内食品事業を収益基盤に海外事業で売上成長を目指す
・理研ビタミン(以下、同社)は、天然素材からの抽出技術をベースに、家庭用食品から化成品改良剤まで幅広い領域をカバーする食品メーカーである。
・16/3 期~18/3 期の中期経営計画では、改良剤のアジア拡販で売上成長を、業務用食品のシェアアップで利益成長を図り、最終年度の 18/3 期売上高 94,500 百万円以上、営業利益 7,500 百万円以上を目指している。
◆ 15 年 3 月期決算は原料高と減価償却費増で 7.5%営業減益
・15/3 期決算は売上高が前期比 0.2%増の 85,603 百万円、営業利益は同7.5%減の 4,651 百万円であった。売上高は横ばいにとどまったが、原料高と減価償却費の増加が利益を圧迫した。
◆ 16 年 3 月期の会社計画は 18.2%営業増益の見通し
・16/3 期の会社計画は、売上高が前期比 2.2%増の 87,500 百万円、営業利益は同 18.2%増の 5,500 百万円を見込んでいる。
・なお、同社は 16/3 期から減価償却方法を従来の定率法から定額法に一部変更する予定である。
◆ 証券リサーチセンターは従来の業績予想を見直し
・証券リサーチセンターは業績予想を見直し、16/3 期は売上高 90,900 百万円→86,700 百万円(前期比 1.3%増)、営業利益 5,300 百万円→5,400百万円(同 16.1%増)に修正する。
一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。